■No.12 Allegro Op.6-6
難曲ですねえ。
動き続ける左手の移動と押弦、右手のセットと弾弦が、それぞれ適切なタイミングで動かなくてはならない。ゆ〜っくりとならば何とかなりますが、ちょっと速度を上げようとすると空中分解してしまします。
それに加えて、No.4で明らかになったことですが、私の場合は、3度音程をimで弾く時に発音タイミングが合わなくなるという問題があります。これについては未だ原因も対処法も分かっていませんが、m指の戻りが遅いことがあるかもしれないと疑いを持ち始めています。ただ感覚的な部分が大きくて、実際の運動を動画で観察してもよく分からない。
そんなわけで、ふつう弾かれるよりはだいぶゆっくりめの演奏です。
それはさておき、現実的な運指では指示どおりの音価が保てない箇所がありますね。代表的なところは91小節目からの高声部(下図は現代ギター社版からの引用に加筆)。
3拍目までは伸ばせないので、2拍だけ伸ばす無理のない運指で弾くことにしていますが、ラは5弦と4弦が、シは6弦が共鳴してくれるので、それを言い訳にしています。ド#は5弦の5倍波(4フレット上のハーモニクス)が鳴るかなと期待したのですが、周波数が違いすぎてダメっぽいです。
なお、セゴビア版(東亜音楽社)では、スガスガしく3拍目が休符になってます。