今年もいろんなことをして遊びましたが、最も面白がってやったのがパン作りでした。ハマったというような感覚はないのですが、自分でも意外なほどに長続きしています。
12月25日で今年のパンは焼き納めとなりましたが、これが実に51回目でした。第1回が1月23日だったので、ほぼ週1回のペースです。
今ではすっかりルーティーン化しています。
パン作りは月曜の午後。それを食べるのは火、水、木、土、日、月曜の朝食、というのが基本です。焼きたてが美味しいのはわかっていますが、我慢して食べません。パンは朝食用です。できたパンは、翌日分以外は冷凍しておき、食べる日の前夜から自然解凍します。ちなみに金曜は市販のパンを食べます。
家でパンを食べるのは私だけです。妻は軽い小麦アレルギーがあるので(少量の菓子などは食べますが)、朝食は米飯が主です。なので1回で焼き上がる6食分をひとりで6日かけて食べるということになります。
では、今年後半の作品からいくつかご紹介します。7月以降は、主に生地に何か混ぜ込むという試みをしてきました。狙いは「市販されていないものを作る」ことです。品質を向上させようとか、市販品に近づけようとかいう考えはありません。
■ごまパン すりごまを練り込みました。香ばしくできました。
■醤油パン 食塩の代わりに、同等の塩分量となるだけの醤油を使ってみました。茶色で、お煎餅の風味のパンができました。
■味噌パン これも食塩相当量の味噌を投入しました。捏ね上がりのパンだねはツヤツヤしてましたが、焼き上がりの表面はなぜかまだら模様。まあまあ美味しかったです。
■玉ねぎパン フライドオニオンを混ぜ込みました。独特の風味がクセになりそうです。
■カレー粉パン カレー粉を投入。黄色い。美味しい。
■カレーパン 生地にカレー粉、フライドオニオン、さらにベーコンを混ぜ込んだ、「それ自体がカレー」なパンです。「あん」としてカレーを入れたものではありません。カレー粉を多めにしたので、かなり刺激的なパンができました。
■コーヒーパン 普通に飲むくらいの濃さでインスタントコーヒーを作り、それを水の代わりにしてみました。色はついたけど、コーヒーの風味はあまりしません。ただイースト臭が消えて、スッキリした印象のパンになりました。
■野菜ジュースパン 水の代わりに野菜ジュースを使い、レーズンを混ぜ込みました。これも色はついたけど、野菜ジュースの味はあまりしませんでした。
■生姜パン おろした生姜を入れてみました。さわやかで美味しかった。
■ひじきパン 乾燥ひじきを水で戻して、パン生地に投入。なんの風味も感じられません。
■わかめパン 乾燥わかめを水で戻して、パン生地に投入。磯の風味が充満。なお、美味しいとは言っていない。
■ミックスハーブ 乾燥ハーブをそのまま使ってみました。独特の香りがいい感じです。
■ヨーグルトパン 新潟の逸品「ヤスダヨーグルト」を水の代わりに贅沢に投入。膨らみが遅く発酵に時間がかかりましたが、保水力のある、しっとりとしたパンができました。
こうして全体を見渡すと、香辛料、調味料系がよく効き、美味しく感じられるものが多かったように思います。
他には、米粉パン、あんまんにも挑んでみました。
■米粉パン 発酵に時間をかけてもさっぱり膨らまず、ずっしりとした物体ができました。
■よもぎあんまん 二次発酵まではパンと同じ工程で、最後に焼かずに蒸し器にかけてみましたが、ふたから落ちた水滴が表面を直撃。そうならないように、布巾などを掛けるんだそうですね。でもこの工程で「あんまん」になることがわかったので、中に入れる具材を考えて「◯◯まん」がいろいろと作れそうです。
パンのバリエーションをあれこれ考えるのも楽しいのですが、たいていは先駆者がいます。なので、来年こそはオリジナルのパンを考案したいと思っております。