ギターの弦を留めるのにビーズが使えないだろうかと、以前から考えておりました。ただビーズの素材の多くはガラスやプラスチックなので、それだと強度が心配ですよね。
そんな折、ステンレス製のビーズを見つけました。これならばギター弦の張力程度で破壊する心配はありません。

サイズが何種類かありました。
直径2mm/穴径1.0mm
直径3mm/穴径1.1mm
直径4mm/穴径1.3mm
直径5mm/穴径1.5mm
直径6mm/穴径1.5mm
色もシルバー、ゴールド、ピンクゴールドと3種類あります。
この中から[直径4mm/穴径1.3mm/シルバー]を選んで買ってみました。決め手は穴径です。どのブランドの6弦も通るくらいに大きく、1弦の結び目が通らない程度に小さいことが必要だから。
価格は20個で277円(別に送料が260円)でした。「スーパーチップ」などと比べると激安です。
品質は安心の日本製。エッジの面取りもちゃんとしてあって、弦が擦れて切れる心配もない・・・

・・・と思っていたら、お試しの途中で1弦が切れてしまいました。ナイロン弦の表面に細かい傷もついています(弦は、柔らかいことで有名なサバレスのニュークリスタル)。
拡大鏡でよくみてみたら、穴の周囲にわずかなバリがありました。傷はこれのせいと思います。ただ、弦が切れた原因もこれなのか、あるいは一重結びを小さく締め付けたので、狭い範囲に力が集中したせいか(実は過去に例があります)、そのあたりはよく分かりません。
ともかくバリは取らなくてはなりませんから、丁寧にやすりをかけました。

下から光を入れて撮った写真です。
ちょっと分かりにくいですが、左がバリ取り前。穴の底の周囲の黒い部分がバリとバリでできた影です。
右がバリを取ったあと。影はすっかり無くなりました。このあと、さらに内側をコンパウンドで磨いておきましたが、さすがにやりすぎですね。
あらためて楽器に使ってみました。

3弦から6弦は一重の結び目を作っただけでしっかりと留まっています。2弦は、滑らないよう二重にからげて結んでいます。
1弦は曲率が大きくならないように(短い範囲で急に曲がらないように)、折り返した二本取りで一重結びにしてみました。
なお、楽器が傷つかないよう、楽器に当たる部分には革を挟んでいます。
結び玉の作り方は19世紀ギターの弦の留め方が参考になります。また、ハープの弦の留め方も、高音弦は太い低音弦の切れ端に巻きつけるとか、興味深いものがあります。
このあたりは、これからも調査と研究を続けていこうと思います。
使ってまだ二日しか経っていませんが、その後は切れたりはしていません。解けたり、滑ったり、緩んだり、普通の張り方と比べて音程が安定しないとか、そういうこともありません。
音質の変化はまったく分かりませんが、それよりも、
・弦が長く使える(特に10弦ギターの5、6弦に有効)
・楽器が傷つかない
・弦の張り替えが楽
といったあたりのメリットが大きいので、他のギターでも弦を交換するタイミングで使っていこうと思っています。次は色違いを試そうかな。