局所性ジストニア その11

2021年01月02日

人前でギターを弾かずリハビリに励むという宣言をしてから丸2年が経過しました。

1年目は、とにかく「ゆっくり」「力を入れない」ということを心がけ、ほとんど弦を撫でるくらいのタッチで、単音やアルペジオ(右手の各指と各弦の位置関係が変化しないもの)を中心とした曲を弾いてきました。

2年目は、すこしずつ速度を上げること、ひとつの弦を複数の指で交互に弾くことなどに取り組みました。その結果、調子がいいときはメトロノーム=108で4つ打ちするくらいの速さでアルペジオやトレモロが弾けるところまできました。もうすこし、せめて120くらいまで上げたいところですが、これ以上速くするとコントロールが効かなくなる状況です。

■10弦ギター
ところで、2019年の8月に10弦ギターを購入しました。これもフォーカルジストニア対策の一環、というか、お試しのつもりでした。

つまり、6弦と10弦では構え方が大きく変わるので、演奏時に使う神経回路も微妙に違ったものになりはしないか、それでフォーカルジストニアの症状を起こさせる神経回路を遠ざけることになりはしないか、という、根拠のない期待に基づくものでした。

10弦ギターを実際に構えてみるとデカくて重い。弾いてみると弦がまともに捉えられない。特に低音弦は左手も右手も空をさまようばかり。

これがかえって神経回路のリセットになるのではないかと考えて(もちろん根拠なし)、リハビリはこの楽器で続けることにしたのでした。一方、それまでメインの楽器だった星野ギターは弦を外して休ませることにしました。

先月末(去年の暮れ)、1年4ヶ月ぶりに星野ギターに弦を張ってみました。久しぶりに手にした星野ギターは、細くて、軽くて、華奢で壊れそうにすら感じてしまいました。まあラミレスの10弦なんて重戦車ですから、それと比べてはいけません。

弾いてみると、やはり低音弦の押さえと弾弦にとまどいました。いつのまにか10弦ギターに慣れて、6弦ギターの感覚をなくしていたようです。

問題はこれからのリハビリをどちらの楽器でやるか、あるいは両方混ぜてやったほうが効果的かということで、そのあたりも考えたり様子を見たりしながら進めていこうと思います。

■大原則
「発症するような弾き方をしない」
これは今後も維持していきます。

■3年目
速度向上は今後もゆっくり取り組むことにして、リハビリ3年目の今年は音量を上げることにも挑もうと思っています。そのために、楽に振り抜けるような形状を探しながら爪も伸ばそうと考えています。ある程度の音量が出せるようになれば、ゆっくりした曲を選んで人前での演奏に復帰できるだろうという目論見もあります。

ということで、今年は近隣の練習会にお邪魔したり、演奏をネットにアップしたりするかもしれません。その節はよろしくお願いします。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です