いつのまにか黄瀬川ギターコンサートからひと月が経ってしまいました。記憶も薄れてきましたが、ともかく記録を残しておきます。
当日は(また今年も)台風のため主要な交通インフラ(東海道新幹線、東名、国道1号など)が軒並みダウンしてしまい、遠方からの出演予定者の皆さんが参加できない事態となりました。そのためプログラムが短縮され、たっぷりと空いた時間はどうにか参加できた演奏者による自由プログラムの演奏に割り当てられました。
で、私の演奏曲は以下のとおりでした。
♪ 本プログラム:
アンダンテ・パストラーレ Op.32-3 (F.ソル)
フリア・フロリダ (A.バリオス)
♪ 自由プログラム1巡目:
舟歌 (N.コスト)
練習曲ニ短調 アンダンテ (N.コスト)
ノクターン (C.ヘンツェ)
練習曲イ短調 ラルゲット Op.35-3 (F.ソル)
♪ 自由プログラム2巡目:
前奏曲第5番 (H.ヴィラ=ロボス)
出演者だけでなく聴衆も多くはなく(他の出演者を含めて20名ほど)、また慣れた会場だったこともあってか、7月の「第2回静岡クラシックギター楽会スペシャルコンサート」のときよりはリラックスして弾けたと感じています。「楽会」のときは指の状態を5段階評価の『3』と評しましたが、今回は『4』をつけておきます。
とは言っても緊張していなかったわけではありません。出番直前に脈拍を測ってみました。
90。
家で測ると60前後なので、やっぱりかなり早いですね。どんだけビビりなんだか。
曲はどれも「家では弾けている」ものでした。想定内のミスは当然ながらありましたが、ステージ上で指が予期せぬ動きをすること(や動かなくなること)はほとんどありませんでした。このうち、ヴィラ=ロボスの前奏曲が技術的にはいちばん難しい曲です。昨年の「黄瀬川」でもこれを弾いて、そのときの所感で、
『後半の piu mosso の中に和音で下降するところがあるのですが、そのときの ima がまるで弦をつかめない。3本の指が曲がったままで伸びてくれないんです』
と書いていた試金石です。
今回、当然ながらそのことを意識して慎重に弾いてみたわけですが、この部分もなんとか音になったことは収穫でした。多少なりとも快方に向かっているのか、対処法が身についたのか、いずれにしても喜ばしい。
で、これから何をしようかなあというところなんですが、ちょっと進むべき方向がわからなくなっています。もちろん指が以前のように自由に動くようになったということはなくて、リハビリも進め方を見直して続ける必要があるとは思うのですが、また人前で弾く機会を作ったほうがいいのかということを含め、方針が決まりません。
それで、久しぶりに10弦ギターを取り出したり、子供から譲り受けたエレキギターをいじってみたりと、いろんなことに手を出して、ヒントを探している次第です。