かつて、ギターが弾けることの基準が「禁じられた遊び」だった時代がありました。知らんけど。
映画「禁じられた遊び」で使われている曲は複数あって、その中で一番有名なこの曲については「愛のロマンス Romance De Amor」とか「無名のロマンス Romance Anónimo」とかいう呼び方もあるようです。でも、他の曲はそれぞれ固有の名前で呼ばれているので(「アメリアの遺言」とか「ド・ビゼーの組曲ニ短調」とか)、この曲の呼称は「禁じられた遊び」でいいのではないかと思っております。
で、その原曲とされているのはA.ルビーラが作曲した「練習曲」で、「禁じられた遊び」とはアルペジオの順序が違うだけの曲ですね。
実は「禁じられた遊び」も「ルビーラの練習曲」も、私の指との相性が悪く、フォーカル・ジストニアの症状が出やすいのです。もちろん、ゆーーっくりであれば弾けるのですが、同じ運動をある程度の速度で繰り返す、こういうパターンの曲がダメなんですね。
この2曲を弾くには入念な準備運動が必要です。いまのところかなり有効だと感じている準備運動は、2指を高速で連続で動かすことです。楽譜にするとこんな↓感じ。
これを「禁じられた遊び」と「練習曲」で弾き通すと、多少なりとも指の動きが滑らかになるんです。なので、これをベースにしてもっと効果的なリハビリメニューが編み出せないかと考えています。
ともあれ動画を撮ってみました。
■禁じられた遊び
メトロノーム96くらいの速度で弾きたいのですが、危ういバランスの上でなんとか音を出せる限界がそのあたりで、強弱や音色を変えようとするとたちまち右手指の動きが崩壊してしまいます。
■ルビーラの練習曲
こちらのアルぺジオのパターンは「禁じられた遊び」よりもさらに弾きにくく、大幅に速度を落とさないと弾けません。動画では空振りもありますが、この速度でいっぱいいっぱいです。
なお、コード進行とベース音は2曲ともルビーラの練習曲に依っています(これが好き)。