■第1番
以前から、リハビリのメニューにヴィラ・ロボスの練習曲第1番を組み入れています。
2年前に始めたときは、ゆっくりかつ小さな音(ほとんど弦に触れるだけ)で弾くことを心がけていました。その後、徐々に強いタッチで音量を出すようにしてきて、最近はまずまずの音が出るようになりました。
一方、速さのほうはまったく上がりません。音量を維持したままで速く弾こうとすると途端にミスが増えます。ただ、弱いタッチ(指に力を入れず小さく動かす)ならば多少は速度が上がるようです。
もしかしたら、『音量×速度=一定』みたいな法則があるのかもしれません。それで、こんなことを考えています。
→ ちょっとだけ速めの設定:音量控えめ
↑ ↓
↑ 速度維持:音量を徐々に上げる
↑ ↓
← 十分な音量
このループがうまく回れば、いずれ音量と速度の両方が得られるだろうという魂胆です。まあ一周させるだけでも年単位でしょうけど。
もうひとつ懸念があって、他の曲でもそうなのですが、m指がはやく弦につかまりたがるんですよね。
特に、上の図で3回目のm指の直前のi指と一緒にm指を2弦に乗せてしまわないとだめなんです。そうしないと全体がガタガタになってしまう。
m指で弾く3回の2弦の音に注意を払うことは、全体を安定させるために(私には)とても有効なのですが、音が途切れてしまうのがなんとも悔しい。速度が上がれば気にならなくなるだろうと期待することにします。
■第2番
第1番は右手はほぼ一定のパターンの動きを続けるわけですが、もちろん世の中そんな曲ばかりではなくて、どの指でどの弦を弾くか不規則に変わる曲の方が多い。
ということで、ヴィラ・ロボスの第2番の練習曲も始めてみました。右手も左手も運指には諸説ありそうですが、いずれにしてもどの指でどの弦を弾くかという対応関係は目まぐるしく変わっていきます。逆指の嵐。
こういった右手首の運動も伴う弾弦でどういう症状が出るか、出たらどう対処したらいいか、そのあたりを見ていきたいと思っています。
第1番第2番とも、最終目標には程遠い速さで弾いています。これが現状。
セゴビア選のソルの練習曲第8番も弾いてみました。
■No.8 Moderato Op.31-16
この曲、左手は無茶苦茶きついのですが、右手のフォーカルジストニア的には特記事項はありません。